
壁にできたカビの原因を、断熱材がないことであるとつきとめたKさま。ご自分ひとりで石膏ボードを取り去り、大リフォームをなさいました。
部屋の広さを変えずに断熱をしようとKさまが選んだのが、ガイナでした。

そもそも今回の工事の発端は、以前から気になっていて家具の間から見え隠れしていた壁クロスのカビです。向かって左隅矢印の下側も中央と同じ状況でした。
現状より写真の方がきれいに撮れています。本当はカビですごく汚かったです。

最初はカビ取りに懸命でしたが、規則正しい生え具合でなんか変。
知人のクロス職人さんに尋ねたところ、多分GL工法(レノヴァ注:GLボンドと呼ばれる接着剤を使って、コンクリート面などに石膏ボードを直貼りする方法)で石膏ボードを貼っており、断熱材がないためでは? とのこと。
であるならば、カビは元からたたなければ来年、または数年先には同じ状況になると理解して、まずは左端一部分の石膏ボードを剥ぐと知人の指摘どおりでした。
ちなみにコンクリートの壁に茶色く点々と残っているのが、GLボンドの跡です。

一部剥いでしまったので、もはやすべての石膏ボードを剥ぐしかないですね。すべてのカビは、GLボンドの凸部にありました。
ここからが大変でした。いくつかの工務店さんに工事方法のご相談をしましたが、提案されたのは、壁に断熱材を貼ることで部屋が狭くなってしまう工事ばかりだったため、いずれの工務店さんにもお願いせず。
自分でできる手軽な工事、それなりの価格で部屋の広さをかえず(少しでも広く)できる方法と考えると、塗装しかない。とはいえ広さが変わらないだけでは不十分で、断熱効果があり、結果的にカビが生えにくい状況にならなくては工事の意味がない。
株式会社レノヴァさん(ガイナ)に行き着くのに少し時間がかかりましたが、これならば、やったねと思い、(株)レノヴァへ連絡。私の要求は贅沢だったかもしれませんが、電話に出ていただいた横山さんにいろいろお尋ねし、親切に教えていただいたのでガイナを使っての工事をすることにしました。

躯体のコンクリートに直接ガイナを塗ることにしました。GLボンドは盛り上がっているので、その凸部分を取り除き、コンクリート部の凸凹を処理したつもりでしたが、素人のかなしさで後程泣くはめになろうとは!!
すべての凸を取り除いたつもりでしたが・・・取り除ききれていなかったことが、ガイナを塗った後になってわかります。職人さんは、やはりすごいですね。こちらが思うようにはなかなか上手くいかないものですね。

さあ、下地処理も終わって今日から塗装開始。意気込みだけは良く、最初は薄く薄く塗り始めて、徐々に濃い目に塗って・・・
日にちをあけて本日より、コテ塗り開始。ここでつまずきました。5m2足らずの壁にガイナ7キロ缶1缶で十分に足りるはずが、なんと、不足気味!! 壁の状況は塗りの厚い所あり、薄い所ありで下地の凸凹も十分に隠せないまま・・・。
(レノヴァ注:Kさまは模様をつけたい、とのことでコテ塗り用ガイナ7キロ缶をご注文)
写真のため、わかりづらいと思いますが、凸凹だらけ。やはり素人ですね。(全体がこんな感じです)後から考えると水分量の間違いでしたが、後の祭り。
このままだと納得できず、(株)レノヴァ横山さんに助けを求めて連絡。外壁用ガイナの1リットルパックがあるが、室内専用ガイナと違って多少の臭いがするとのこと。了解したうえでガイナ1リットルパックを2パック送っていただくことにしました。

到着後塗装にかかるが、室内専用に比べると多少の臭いは感じるものの窓を開けての作業で全く問題なく進められました。コテ塗り用ガイナと刷毛・ローラー用では随分違いがあることもよくわかりました。
臭いは数日のうちにいつの間にか消滅。凸凹はあるし、刷毛目もあり、ローラー跡も当然のことながらありますが、おかげさまで最初よりは良くなって、自分流の模様ができました。自己満足ですが、私の自分流の模様が写真では、はっきりわからないのが残念です。
ガイナを使用したおかげで、数センチですが部屋が広くなり、家具と壁の間が今までより広く維持できるため風も通ります。結果として壁が綺麗で、今この状態を維持できれば有難いです。
結果は数年しないとわからないかもしれませんが、塗装後の質感も現時点ではしっとりとした感じから、さらっとした手触り感でとても満足しています。
今までの石膏ボードの位置より躯体コンクリート側に少々広くなった分、周辺の壁クロスが途中で切れている部分を、剥いだクロスを再利用して貼り付けてコーキングで押さえてリフォーム終了。
電話でいろいろアドバイスいただいた横山さん、ありがとうございました、おかげで自分流ができました。ガイナの用途がもっと広がること、もっとメジャーになることを願っています。お世話になりました。