
関西一暑い街で、壁、天井の断熱性を向上させるため、自分(50代女性)でもできるのでは、とガイナのDIYに挑戦してくださいました。
時に関西一暑い街と報道される枚方市の築24年の戸建てに住んで4年目。古いダブルサッシのガラスにはフィルムを貼り、断熱性の高いカーテンをかけ、更に内窓、窓の外にシェードを付けても、やりきれない暑い夏。冬も結構ジンジン冷えることから、壁、天井の断熱性を少しでも向上させる可能性にかけ、ガイナを内側の壁に塗ることを決意。
体験レポートを読み進めるうちに、自分でも(50代女性)できるのでは?と軽く考えてしまったのが、やや間違いのもと。結果としてはできたので良かったのですが、季節と準備はよく考えて念入りにするべきだったなと思います。
私は、初めこそいろいろと質問したりして慎重だったのですが、途中から一人で突っ走ってしまい、本当にどうなるのだろうという状況になってしまいました。

● 作業期間
2016年6月中旬~下旬の約二週間(梅雨時のため、湿度が高くなると作業を中断)
● 塗布対象
南東、南西に面している6畳の洋室。14リットルのガイナ(C95-90D)を、天井、壁4面、クローゼット内にもすべて塗る。
● 当初の予定
養生・マスキングに1日、下塗りに1日、ガイナ塗布に1~2日、養生はずし、掃除に1日
● 実際の進行
木部の掃除に1日、養生・マスキングに3日半、下塗りに1日半、ガイナ塗布に6日、養生はずし、掃除に1日
● 木部について
木部(廻り縁と巾木)に何かを塗らねばならないかと思っていたのですが、レノヴァ横山様および技術担当の建築士の方にご相談したところ、我が家のタイプは何も塗らなくてもよいでしょうとのこと。掃除するだけにしました。
● 想定外 その1
その代わり?まだ3年目なので、クロスには下塗りは必要ないと思っていましたが、下塗り材を塗ったほうが、「汚れがシミとなって浮き出るリスクがなくなり、ガイナとの密着性も良くなります」とのことで、ご紹介いただいた下塗り材と同等と思われるものを取り寄せました。が、今思えば、格段に安かったところにもっと疑問を持つべきだったのですが、このシーラーが「半透明ブルー」という色付きでした。塗って乾けば透明になると思い込んでいたものの、乾いても透明にならず、また、半透明という割には、結構色が濃い。
途中で止めて、透明のものを取り寄せるという選択肢もあったのですが、塗る予定のガイナの色が薄いピンク色だったこともあり、重なって薄い紫くらいになるのなら、それもいいかもしれないという、楽観的な考えでそのまま続行です。

● 想定外 その2
次の想定外は、もともとのクロス地の模様。よくある碁盤目の縦横に地模様があるタイプでは無く、縦にだけ筋があるタイプです。そのため、下塗り剤が思った以上にさらさらしていたことで、塗った端からどんどん下に流れ落ちます。
すべてが下に落ちてくれると良かったのですが、梅雨時の結構、気温の高い日でしたから、途中で雨だれ模様になって乾きます。しかも濃い目のブルー。あまりに目立つので、カッターで薄く削ぐ作業も加わりました。
● 準備
容器の開け方は、横山様の懇切丁寧な説明と、体験レポートで写真を載せておられた方のものを参考にするとよく分かりました。
水を1リットル入れて、入れた水とガイナを攪拌羽をつけたドリルで(電動にする前に)少しなじませます。
私の使ったドリルは握りによって回転数が変わるタイプのもので、こういう攪拌作業には女性でもやりやすかったように思います。また、左手で支えるバーがついているドリルだったため、攪拌中のドリルの保持が比較的、楽でした。
攪拌羽は、ガイナの容器がプラスチックであることから、あえてプラスチックのものにしました。
(レノヴァ注:Kさまはお手持ちの電動ドリルに装着して使用できる別売りの撹拌羽をご使用になりました)

● ガイナ1回目塗布
いよいよガイナを塗ります。天気と湿度がマッチせず、なかなか始められなかったのですが、湿度も下がり、小雨になってきたので思い切って始めます。
30㎜の刷毛でローラーではやりにくいところを塗ってから、継ぎ柄をつけたローラーで天井から塗るのですが、初めはなかなか扱いにくかったです。また、下塗り材よりは粘度はずっとあるのですが、やはり飛びます。
全身を覆うタイプの保護服を着て、保護メガネを掛けていましたが、暑さとムレはギリギリ我慢できる限界で、盛夏だったら無理だったでしょう。
薄いピンクのガイナですが、下塗り材のライトブルーが透け、一度塗り位ではピンクに見えません。もう色のことはあまり考えないようにして、外に面している天井、南東、南西の壁を丁寧に塗ることに徹しようと思いました。
小分けしたバケットや、刷毛用の計量カップにも、水を度々足しながら作業を進めます。目標は、とにかくすべてのガイナを塗りきること。また、青く見えないようにすること!

● ガイナ塗布3回目
二回塗り、三回塗ってもガイナはなくなりませんし、角度によってはうっすらと青く見えるところがあります。天井の色がいつまでもうっすらと青く見えたせいで、最終的にはなんと五回も塗っていました。
かなり厚めに塗り表面がつるつるになっているところでも薄い青色を感じるところもありますが、右手にローラーだこもでき、ガイナもいい感じで減ってきました。少々飽きてもきましたので、修正用にカップ1杯ほど残った時点で終了です。
養生テープ、マスキングテープ、マスカーを剥がします。ガイナはマスキングできても、下塗り材はしみこんでしまい青くなっているところがあったので、残しておいた修正用ガイナを塗りました。また、下塗り材ほどではないのですが、やはり縦の地模様のクロスのせいで、雨だれになって乾いているガイナを見つけたら、カッターで薄く削ぎました。うまくマスキングできなかった時用に、床のマスキング材の下に新聞紙を敷いておいたのですが、これがかえってあだとなってしまい、新聞紙と下塗り材が固まり床に密着。最後の最後までたたられました。たまたま取り寄せていた皮すきというもので剥がしました。

● 完成!
水は合計2リットルは入れたことになると思います。ガイナの攪拌は、日に一回。小分けしたガイナは塗る度に混ぜました。
下塗り材の選択の失敗により、薄い青色がベースにあるため、本来薄いピンクのばら色のガイナのはずですが、日光の角度、照明の明るさによって、壁の色が変わって見えます。(本来の薄いピンク~薄い紫~薄いブルー~白)
これも一興かと思い楽しんでいますが、皆様には、どうぞご注意ください。
● 感想
ガイナを塗り終わり、後片付けが終わった次の日から、34度越えの日々となり、今日はとうとう36.9度に達しました。塗布面を触るとひんやりした感触があり、エアコンの設定温度も、去年に比べ3度ほど下げました。
思っていた以上に大変な作業ではありましたが、横山様、技術担当の建築士様のおかげで、なんとか終えることができました。もし次に塗布するときは、もっと良い季節に、もっときちんと施工したいと思います。ありがとうございました。
(レノヴァより:こちらこそ、体調が優れない中、こんなにもしっかり塗ってくださいましてありがとうございました! もうすっかりコツをつかんでくださったと思いますので、ぜひ良い季節に別のお部屋も、淡いピンクのバラ色に塗り上げてくださいませ!!)
